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◆あけましておめでとうございます
 本年もよろしくお願いします。 

◆創作アイディアメモノートの使用方法
 昨年に引き続き、Twitterの企画「企画・創作TALK」さんに乗っかって、今度は実際に使った(……一部使ってないような)創作関係のメモ・アイディアノートの実例を乗せようと思います。
 といっても、ルールをきっちり決めていないし、運用方法もほぼ手探りなので、効率が悪いんですが思いますがスルーして下され。

※拙作「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」のメモノートになるので、ネタバレになる要素満載です。ご興味出たらぜひどうぞ熱いダイレクトマーティング。

 現在は、小さなメモノート(ライフ株式会社のやつです)と、「Juice up」というボールペン数本、太めのシャーペンを使ってアナログで書いています。
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 以前は、EverNoteやOneNoteも使っていたのですが、子どもが2歳くらいからタブレットやパソコンを使いたがり、目の前に出せなくなってきたのがきっかけで、アナログに変えました。どうせなら好きなデザインと好きな書き心地の文房具にしようと思って。
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 左には、キャラクターがなにを考えてるか、どんなことをいいたいか言わせたいかみたいなメモがありますね。
 右は魔法菓子の図と物語のタイムライン(何年前、っていう記述がよく出る話なのと、主人公の蒼衣が早生まれ設定なので年齢がめんどくさくて作った)

 小さなノートで持ち歩くのにもいいのですが、書ききれなくなってきたので、今はA5のルーズリーフも使っています。
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 ↑これはテキレボ8WEBアンソロ原稿のアイディアメモです。ネタバレしてるので気にならない人は拡大していただいても。
(魔法菓子の構造も同時に考えないといけないのでこうなる)
 あと、内容が内容なので載せないのですが、テレビや雑誌、本で見たケーキのレシピや構造をまるっと2ページくらいつかって書いていたりもします(BSプレミアムの「極上!スイーツマジック」が多い。あと年末の「TVチャンピオン極」のクリスマスケーキ対決面白かった)

 基本的に「キーワード」と思いついた場面を文字で台詞無しで状況だけ起こすやり方をしています。これが所謂プロットになります。
 去年の「蒼衣~」本編執筆時はもっと迷走していたので、付箋も使っていましたが、このやり方はちょっと自分には合わないみたいで。でも、物語の分岐やパターンABCと分ける時に視覚的に分かりやすいので部分部分で使ってます。
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 ↑の「動機/ポリシー」「目的」などの分け方は「どんなストーリーでも書けてしまう本 すべてのエンターテインメントの基礎になる創作システム」(著:仲村 みなみ) という本を参考にしています。これは非常に参考になりました。余談ですが、「公募ガイド 2017年11月号 長編小説に挑むあなたをお助けします 特集」も買って、これで短編連作をつなげれば長編になるのだとか、三幕構造のことを知りました。
 
 これ以前(2017年の夏~秋)に書いた初期の蒼衣のメモはもっと不親切ですね。中高生のときの創作ノート()と大差ないです。いやほんと。
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 とにかく「優男のパティシエのお仕事キャラ小説を書こう!!!!」って言ってた頃ですね。こういう「●●した~い!」っていってる時点だと軽率に落書きが入ります。

 締切などは、ダイニングテーブルの卓上カレンダーに書いていました(うちはパートナーもいわゆるオタクの分類に入るので、活動自体はオープンです。が、同人に興味が薄い上に興味のあるジャンルが違うので、お手伝いはほぼありませんとは言いつつ、たま~に許可取ってネタを拝借しています)
 
◆参考になるというよりは、恥さらしに近いか
 自分も他のみなさんのノートとか見るのが「おお、すごいな~考えていらっしゃる~~まとめかたこうすればいいのか~」と思って楽しいので、私のような明確に運用方法を決めていない人のを見ればみんな出してくれるのでは的な期待を込めて書きました。
 本当はこういうのを纏めておく参照するというのも苦手だったんですが、好きなデザインのノートや筆記用具をそろえれば(=形から入る)いいのかと目から鱗でした。今後も楽しく使っていければいいなあ。
 
 
 
 
 
 
 


 
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◆というわけで1年間の同人活動+私生活の振り返り
 こんにちは服部です。
 毎年、出たイベントや作った同人誌、書いた作品などを振り返るまとめをしてます。今年で5回目で、ほんと飽き性の自分よく続いてるなあと思います。
 今年もTwitterの企画「企画・創作TALK」さんに乗っかっています。
 簡単な自己紹介から。

 PN/HN:服部匠(はっとりたくみ)です。主に90年代アニメ漫画・特撮ヒーローとMマスとシンカリオンとプリキュアと巴市の日々が好きなオタクです。
 主に現代/現代ファンタジーで、キャラクター文芸小説っぽいのとか、変身ヒロインヒーローものとか、お菓子とか食べ物とか優男の話を書いている人です。創作小説同人歴は2013からが一番活動してるので、5年(一応中学生から同人の読み手書き手しておりますが、本格始動が2013年くらいなのでそこを基準としています)
 未満児を持つ子持ちの地方在住者(名古屋県民)です。故に委託と名古屋コミティア参加率高い。
(去年のほぼコピペ)

※記事は主観的なものを多く含みます
※頒布数の記録をしています
※比較的長めです


<参加イベント> 
参加イベント数→7(直接参加1/委託参加3/個人委託3)
新刊→1冊

♪ 2018年03月25日 名古屋コミティア52 (直接参加) イベントレポート
20180325名古屋コミティア52お品書き
新刊
無し(ですが、無料配布で折り本にもなるペーパー配布)
既刊
・魔法菓子コレクション(名古屋初頒布) 18部
・変身ヒーロー・ヒロインズ 3部
・食べ物と君があればいい ブロマンズ・BL掌編作品再録集 8部
・300字ssポストカード「魔法菓子博覧会」(無配なのでカウント記録ナシ)
・委託「ハッターラ・キタクネーの偽史話人出々伝(でででん)」 1部
参加企画
・スタンプラリー
https://twitter.com/tencus/status/977727816925044738
雑感
・魔法菓子コレクションの見た目の綺麗さからか、結構な数が出てる記録があります。名古屋初お目見えってのもあったんでしょうね。あと値段と薄さが、ちょっと買ってこうかな的な感じになったのかもしれません。
 イベントで直接感想をいただける機会もふえたような気がします。お伝えいただき、本当にありがとうございます。
 ポスターの立てる位置と固定が甘く、転倒したのでご迷惑をおかけしました。次回は必ずしっかり固定する。

♪ 2018年06月10日 第二回静岡文学マルシェ (委託参加)
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新刊
無し
既刊
・魔法菓子コレクション 7部
参加企画
無し
雑感
・静マルさんのレポートを見ていて、いわゆる同人イベント慣れしてない一般さんが多いのかしら、というところで、魔法菓子コレクションが出ました。ありがたいです。いい加減本当は直接参加をと思いつつ、今度はどうなるかな。

♪ 2018年07月16日 第7回 Text-Revolutions (委託) イベントレポート
20180716テキレボ7お品書き
新刊
・蒼衣さんのおいしい魔法菓子 25部
・300字ssポストカード「砂時計のかき氷」 50枚
既刊
・魔法菓子コレクション 15部
・変身ヒーロー・ヒロインズ 1部
・食べ物と君があればいい ブロマンズ・BL掌編作品再録集 2部
参加企画
・優男まとめ(主催)
・日本の架空都市まとめ(主催)
・現代ファンタジーMAP
・第三回キャラクターカタログ企画
・青色申告マップ
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雑感
・去年の目標に掲げた「蒼衣~」の文庫版、出せました。目いっぱい企画も参加し、一般参加でも300字さんのお手伝いをしたりと、楽しいイベントになりました。企画の主催も委託ながらさせていただきました。実際に人の動くリアルイベントなので、どうしても前準備と当日にお手を煩わせてしまう分、委託でも主催、は難しいなと感じました。どうしてもやりたかったらまたやるんですけどね(現金)
 テキレボに関してはイベントレポに頒布数もなにもかもぶっちゃけてるのでそちらをどうそ。

♪ 2018年10月02日~06日 古本市「天神さんの古本まつり」内「文芸同人誌展示即売会@天満天神さん」
2018100509天満天神さんお品書き
新刊
無し
既刊
・蒼衣さんのおいしい魔法菓子 1部
・魔法菓子コレクション 2部
参加企画
無し
雑感
・初めて、既存の同人誌即売会以外で同人誌を売る機会に恵まれたイベントでした。
 古本市の中での開催、とのことで、今までの「同人誌を知っている、それなりに自分の趣味嗜好が分かっている方向け」の広報ではなく、本屋さんに置いてあるようなキャッチコピーに変更したのはこれがきっかけです。
 正直、魔法菓子コレクションは希望が少しはあったのですが(喫茶店のコーヒーレベルの値段のため)蒼衣は900円と、素人の本を買うには勇気のいる値段で、お手に取って頂けたのは本当にびっくりしました。
 最近界隈で、同人誌即売会以外の場所で同人誌を売る、という世界を知ったのもあり、これもありなのではないのかなあと思い始めています。改めて、ありがとうございました。

<個人委託>
♪ 2018年05月27日 第四回文学フリマ金沢 (ななさん委託)
・魔法菓子コレクション 7部
雑感
・いろいろとご縁があり、金沢の地に折り立つことが出来ました。
 委託していただいたななさんに、見本誌コーナーが近かったことや、決め打ちで買って頂いたような印象が多いと教えていただきました。ななさんのコメント付きの宣伝やPOPが功を奏したと思っています。デザイン的には、ご好評いただいているものに(素人ながら)なっているので、そこもあるのではないかと自画自賛しときますすいません。
 ツイートでもこぼしましたが、まほコレはポップカルチャーというよりは、雑貨屋さんなどに置いていただけるような、対文フリ(笑)な本として作ったものだったので、狙い通りの結果がでて嬉しかったです。改めて、ななさん、ありがとうございました。

♪ 2018年10月14日 名古屋コミティア53 (藍間真珠さん委託)
・おいしい話のお味見いかが 作品紹介無料配布本 20部近く
雑感
・名古屋コミティアに初めて落選してしまったので、藍間さんのご厚意で無料配布本を委託させていただきました。
 藍間さんは豪華な無配を作っているので、それに乗っかるという完全におんぶにだっこな状態でした。ありがたいことに、手に取ったあとに詳細をお尋ねいただけたりと、置かせていただいてよかったなと思うことがありました。売り子としては買い物に出過ぎて役目を果たせたのかという反省があります。藍間さんに限らずなんか名古屋で使いッパシリしたいとき、知り合い各位声をかけてください使ってやってください。藍間さん、はるばる遠路よりきていただき、ありがとうございました!

♪ 2018年11月25日 第二十七回文学フリマ東京 (柳田のり子さん委託)
・蒼衣さんのおいしい魔法菓子 5部
・おいしい話のお味見いかが 作品紹介無料配布本 15部
雑感
・名古屋コミティア落選で泣いていたら、蒼衣を買ってくださった柳田さんから委託のお声がかかり、再度東京の地に赴くことが(本だけ)できました。
 美味しいものが好きな男同士のお話、というご縁での委託。イベント前にもコメント入りの宣伝をしていただけたことや、柳田さんの作品を見て下さるのは、普段うちの作品を見て居ない層だという予想もあり、ありがたい事にお昼になくなってしまいました。欲を出して無料配布本も置いていただき、こちらも手に取って頂けました。
 蒼衣は表紙がいわゆるイラスト絵のものなので、対コミティアという前提で作っていた本でした。が、きむら先生の幅広い年齢層に好まれる絵柄もあり、抵抗なく取って頂けたのかもしれませんね、と柳田さんとお話した思い出があります。柳田さん、本当にありがとうございました!

 <オンラインSS> 6作 ●→魔法菓子シリーズ(魔法菓子職人シリーズから改題) 
・ 2018-02-03 300字ss 試食販売トーナメント
●2018-03-03 300字ss 手中の欲望
●2018-04-02 桜シブーストの魔法(名古屋コミティア52ペーパー掲載「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」番外編。本編未読OK)
・2018-04-02 親愛なる友人にハッピーバースデー(long.ver)(名古屋コミティア52内企画「2と5の1コマ」の初稿(ロング)バージョン )
・2018-07-07 300字ss 約束のしょうたい
・2018-10-06 300字ss 食べちゃえば問題ないのに

<オンラインノベル>(12月30日現在)
「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」 第一部完結済み・全34話・ 153,349文字・ 第一部:2018年04月13日~2018年06月29日 第二部:2018年09月24日~不定期連載中
カクヨム/エブリスタ
カクヨム宣伝用画像
雑感
・「超絶変身ユカリオン」以来の、10万字超えの作品を書きあげました(連作短編集ですが、一応オチも付けてるので個人的には長編感覚です)
 去年の秋に突発コピー本という形で出した時に、あまり反応がなかった(その後、反応がない訳ではないのですが、私の言う「反応」は、長くお付き合いのある方ではなく、初めての読者さんに届く、という意味に近いです)本だったので、さてどうやって「いかにこのお話を売るか」を考えていました。その結果、今までやっていなかったことをやってみたこと、その結果など、長めの雑感になっています。

【やってみたことその1】
・自分の性癖に素直に作った
 メンタルお豆腐優男&既婚者ポジティブ男性キャラというコンビ、ユカリオンや黒姫でもちょいちょい顔を出していた「同性同士の恋愛ではない、執着に近い関係性」と、自己愛や自己肯定の物語を、ライフステージの変化後に再度書いた作品でした。
 ちょうど、3年前に子どもを出産していたこともあり、自身を取り巻く環境の変化や、ものの考え方がすこし変わったことがあり、自分の創作に対しても、ユカリオンや黒姫でメインにしていたバトルよりも、現実みのあるお話のほうに興味が湧きました。
 特に蒼衣に関しては、私生活の中でしんどいなあ、辛いなあと思っていることへの、理想の対処法を物語にすることで、いろいろな考え方を整理できたように思えます。同時に、いわゆる「売れる」要素のキャラクターではないことに日々不安を覚えながらだったのですが、それよりも自分の好きなキャラクターが書けたことが嬉しく、なにより楽しかったです。

【やってみたことその2】
・WEBに先行掲載&二つの投稿サイトへの全編同時掲載
 毎週金曜日にまとまった話数を更新。去年の秋にルセット1のプロトタイプをコピー本にしてだしていたこと、その後、表紙を担当していただいたきむらひろき先生からキャラクターのイラストを頂き、宣伝等での利用を快諾いただいたこと、下読みの友人さんがずっと付き合ってくださったことで、自分のなかでは、一人ぼっちではない連載でした。
 今だからぶっちゃけますが、オンノベは、自分の中ではカクヨムがメインです。エブリスタに掲載したのは、所謂『「女性向け」を意識したからです。(エブリスタがケータイ小説の流れを汲んでいること、キャラ文芸のコンテストなどがあったことが理由です)そして比較の為に、エブリスタは淡々と作品を置く場所(=交流を極力皆無)にしてみました。
 結果ですが、カクヨムはタグやフォロワーさんのコメントや応援、レビューのお力添えもあり、10月の頭にランキングに入ることが出来ました。その結果、普通に活動していたら叩き出せないPVと反応を頂け、今まで交流の無い場所にまで届けることができました。
 エブリスタは、特に交流をしていないにもかかわらず、あらすじやキャッチ、表紙などで気に留めていただけたのか、コンスタントに読んで頂いているようです。連載中にコメントも頂戴し、非常にうれしかったです。東京文フリでの無配を配ったおかげなのか、12月の初旬にこちらでもランキングに入りました。本当にありがとうございます。
 もちろん、蒼衣はいわゆる鉄板ネタとされる「食べ物」「お菓子」などの要素があり、去年の飯テロBLではないですが「素材の力」が働いたと思っています。いただいたイラストの力も大きいと思います。つまり、自分の純粋な文章力だけではここまで届けることができなかったと思います。

 どちらのサイトでも、読んで下さった方、コメントや感想を下さった方、評価を入れて下さった方、ありがとうございます。

 その一方で、逐一PV数やランキングが気になってしまったり、読んでもらえるという欲が働いて空回りしている節もあったので、オンノベで連載をし、売り込むという行為は、なかなかなじまないのかもしれません。
 即日の反応は本当に嬉しく、それがきっかけになって完結後も4つのお話を書くことが出来たのは事実です。ですが、それにこだわりすぎてしまう部分があり、一喜一憂するのはあまり健康的ではないなとも思いました。
 しかし、同人誌の場合、読んだという事実は、読み手さんが発しない限り分かりません。オンノベは、PV数でページをクリックしてもらえたかはわかります。この作品を好きになるかどうかはともかく、誰かに読んでもらった、という安心感が常にありました。そして、私はやっぱり「誰かに読まれたい」タイプなのだなと改めて自覚しました。
 なので、今後もなにか仕掛けや事情が無い限りは、WEBへの先行掲載→同人誌、という形をとると思います。

【やってみたことその3】
・過去作で指摘された反省点をなるべく改善すること
 前作「黒姫」での「厳密に言えば完結していない」という反省点、前々作「超絶変身ユカリオン」の「突然思いついた設定がなげっぱなし」「いらん設定とネタを語るな」「読みやすい文節の区切りなどを意識しろ」などの反省点をなるべく改善するように努力したつもりでした。

 完結していない→主人公の答えと変化を書き、完結させました
 思いついた設定→なるべく最初に出したモチーフや行動、イベントなどは、後半の話に盛り込むようにしました
 いらん設定とネタ→本編に必要かそうでないかを判断し、要らない部分は極力削るようにしましたが、一部やはり矛盾する点があるので、改善としては達成度が低めです。もう少し、お話の組み立て方の経験を積むことと、技術的な面での勉強が必要かと思いました。
 読みやすく→句読点を多めにし、一文をなるべく短めにしました。が、てにをはや誤用は多く、これは推敲と校正チェックが甘い・期間が短いことが原因かと思います。こちらも達成度低め。半年で10万字・4エピソードを考えたので、それを基準+αにして、今後は計画を立てようかなと思っています。
 
 それでも至らない点は多々あり、お付き合いいただいた方には頭が上がりません。また、今でも気づいていない部分の改善点はあるかと思っています。

【やってみたことその4】 
・宣伝文やあらすじの随時見直し 
 当初、蒼衣は「ブロマンス」(男性同士の親密な関係性)で売るつもりのお話でした。しかし、蒼衣の抱えているものや、お客のかかえている「つまづき」を通してみると、所謂優しいヒューマンドラマという形で宣伝したほうが、これを読みたいと思っている人に届くのではないか、と思ったのです。なにかしら社会の中で大人として生きる上で辛いことがあり、それをフィクションで癒したいと願っている人へと。
 そして、魔法菓子コレクションで「魔法菓子」という設定世界観に多くの反応があったことで、不思議でおいしい魔法菓子、という方向性でも宣伝させていただきました。
 そして、蒼衣の初期コンセプトとターゲット層を「20~30代女性をターゲットとしたキャラクター文芸・ライト文芸が好きな人」「長髪女顔美形の優男と同性の友だちとのコンビが好きな人」「傷ついたキャラクターが癒され前を向くと同時に、自分も癒されたような気になりたい人」と定め、商業作品のあらすじや帯などを複数参考にし、「どこで誰が何をしてどうなるのか」というあらすじになるよう努めました。
 結果としては「魔法菓子」という不思議さの漂うワードと「人生のつまづき」=悩み、という部分がひっかかってくれたのかなという感じです。優男まとめの企画もしたので、主人公が優男、という部分でも少なからず気にして下さる方がいたようです。

:::

 まあここまで書いている通り、蒼衣はたぶん、私が創作した作品の中で、今までの本と違う読み手層へに迎え入れられ、多くの反響をいただいた作品になりました。
 それは、WEB掲載&同人誌版、という、場所の微妙に違う場所で展開したこと、文字表現だけでなく、きむら先生の魅力的でイメージのわかりやすいイラストがあること、多くの人の目に触れる機会(ランキング)があったこと、熱意と好意にあふれた感想(口コミ)が、他の方の後押しをしてださったが要因かなと思っています。
 もちろん、普段からお付き合いして下さっている友人・知り合いの方々の応援があったのですが、それが「クラスタの外」(私にとっては、オンラインノベルの読者さんや、ツイッターやイベントでの交流が今までなかった方のことです)に多く届く経験は初めてでした。
(なんでこんなに「クラスタの外」に敏感なのかというと、自分は交流で感想をいただいている部類の人間だと思っています。それを、作品やの作品の要素、クオリティをメインにお手に取ってもらえるという経験は多くなく、それでこんなに騒いでいるのだと思います)
 上記の話は主観であり、事実と違う部分もあるかと思います。
 ですが、自分の中では大きな反響が「数字」として表れた作品なこと、自分の納得いく話やキャラクターができたことで、印象深い作品になりました。
 現在、カクヨムの公式コンテスト「第4回カクヨムWeb小説コンテスト」へ参加しております。同人誌発行をした部分を「第一部」とし、第二部からWEB先行の新作になっております。一部や同人誌版を楽しまれた方も、キャラクターや世界観がお気に召しましたらお付き合いいただけるとうれしいです。
 また、この機会にご興味を持たれた方、ぜひ「recette1 心の魔物と魔法菓子(全5話)」をお試しにどうぞ。蒼衣~のテーマや特徴が全て入ったお話になっています。
 出来れば期間内にrecette(本編)を一つでもあげたいのですが、題材にしたいことを勉強するのにちょっと時間がかかりそうです。
 二部のテーマは「結婚・恋愛」などの要素を含む「人生のパートナー」がメインになる予定です。蒼衣の恋愛面での過去も描いていきたいな~とも。これもまとまれば同人誌として発行したいです。

巴市×蒼衣クロスオーバー」完結済み・全3話・12,753文字・2018年9月3日
(歌峰由子さん作「巴市の日々」と「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」クロスオーバー二次創作)
雑感
・厳密に言えば二次創作なのですが、お互い一次創作ということもあり、コラボという体で書かせていただきました。
 というよりは、私が「巴市の日々」の主人公・宮澤美郷さんが好きすぎて、自分のキャラをカッコよく助けて!!!という欲から生まれたので不純です。美青年公務員陰陽師がカッコよすぎるので本編を読んでください(宣伝)

「フォーチューン・フラワーのメッセージ」 蒼衣さんのおいしい魔法菓子番外編・第8回 Text-Revolutions(2019/03/21(木))公式WEBアンソロ寄稿作品・約4000字
雑感
・テキレボ8用のWEBアンソロ原稿です。完全ご新規さん用に、魔法菓子の面白さと、蒼衣~のメインテーマである、些細な「人生のつまづき」(=悩み)を癒す、という部分をメインとした作品です。
 同人の書き手の方の中には、こんな悩みを持つ人がいるよなあと思いながら書いたお話です。
 比較的早く投稿できたので、年明けにはご案内できるかと思います。

<2019年活動予定イベント>
・文章系同人誌即売会「第8回 Text-Revolutions」(2019年03月21日(木)・委託にて申込済み・新刊あり)
・一次創作同人誌即売会「名古屋コミティア53」(2019年03月24日(日)・直参申込済み・当落待ち・新刊未定)
・創作系文学同人即売会「第三回静岡文学マルシェ」(2019年06月16日(日)・未申込・枠があれば委託参加)

<作品予定>
・「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」公式二次創作アンソロジー「みんなのスペシャリテ!」主催
→歌峰さんのコラボをきっかけに「オリジナルの魔法菓子」「自創作のキャラに魔法菓子を食べさせる・ピロートへ来店させる」という二次創作を複数頂く機会に恵まれたため、折角なので本の形にしてまとめて、ついでに書いてくれるならこの際どうぞ!と募集したのです。
 複数の方に参加表明していただけ、現在作品を待っている途中です。あ、その、お正月中に書いちゃったテヘペロ☆ってなったらぜひ参加を……ですね……こっちからどうぞ!!!(締め切りに間に合うなら是非に!!! といったところで原稿の締め切りは1月20日という鬼スケジュールですのでほぼ無理だと思いますが私は希望を捨てない。自作二次大好き)

・以下やりたいこと妄想
 →あやかし・妖怪・イケメンの出てくるキャラ文芸系
  ……巴市の日々っていう好きな作品があるんですけど(しつこい)自分も挑戦してみたいなあって思ってるんです。いっそのこと人気ジャンルをかけば何か見えるかもしれないと思って……こういう思想がダメなんだけど……。
 →近未来SFもの
 少女と青年の不思議な力のアクションとかそういうの。SFなにそれおいしいの状態なので、実現はむずかしいんですけども
 →ヘタレトラウマ持ち優男×クーデレOLのTL(ティーンズラブ)もの。
 ずーーーっと頭の中で妄想し続けるもので、エッチなシーンもかくぞ~~~とか思いつつTLなにそれおいしいの?社長?セレブ?オレ様?なんのことでしょう……ってなってる。
 →蒼衣~二部
 上記にも書きましたが新しいテーマのものを。こっちは今ウンウン唸りながら考えてるし、たぶん書かないと自分が納得しないので、こいつが先にできるかもですね。
 →変身ヒーロー・ヒロインズの「本編」
 一話だけってどういうことじゃオラァっていう声が囁いてくるので、本当はこっちが先なんですけど、いかんせん今の興味が蒼衣で書いている事がメインなので、そこが落ち着かないとちょっと世界観に浸れないです。いやだって4クール分考えるのしんどい……でもお気に入りなの……。

<2017年の目標達成できたのか>

・「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」を本にする
 →できました! きちんと予定通りの文庫本に新規エピソード追加表紙絵追加で。
・イベント面→無料配布必須、ポスターなどは目を引くもので
 →一応魔法菓子コレクションで大きめに。無料配布も冊子や折本などを作って積極的に。感想も頂けました。
・創作面→たくさん本を読んで、書く。それに尽きる。
 →たくさん読めたか、は前年比ではそれなりに。意識して、キャラ文芸系でお店やお菓子といったテーマのものを中心に読みました。30冊くらいかな。書く、は、蒼衣では書きましたが、他のものがさっぱりです。

<来年の目標>

 →蒼衣アンソロの完成
  これはたぶん大丈夫でしょう。だって私読みたいもん。
 →話に使いたい部分の知識をきちんと調べる
  常に疎かにしがちな部分なので。
 →短い自由時間の中でも少しでも書けるような体制にする
  すぐにツイッターに逃げるのヨクナイ
 →近似ジャンルだけではなく、一般文芸にも手を出して読む
  どうしても、蒼衣の参考&ラノベよりも現代舞台のキャラ文芸系が好みだという事に気づいて、そればかり手に取ってしまうので、なるべく一般文芸のものにも手を出していきたいです。



<おわりに>

・同人活動および書く・考える時間がなかなか取れず、私生活の悩み事にもメンタルが左右される一年でした。もっと書きたい、というよりは、自分の納得の出来るものが作れたら、と思います。
 同人のスタンツも、だんだんと固まってきたように思えたのですが、知識や雰囲気はまた変わっていくものだし、自分が見ている世界も狭いと思ったのも今年の特徴でした。
 来年も、楽しく書くこと作ることをしていきたいです。ご興味のあるとき、気になるときにお付き合い頂ければ幸いです。
 それでは良いお年を!

◆委託参加します
2018100509天満天神さんお品書き
2018年10月5日(金)~10月9日(火)大阪天満宮境内(大阪府大阪市北区天神橋2丁目1−8)「天神さんの古本まつり」会場内、寸心堂書店さん出店テントにて2点委託予定
・「蒼衣さんのおいしい魔法菓子
hyousi_web02.jpgkutie4p.jpg
蒼衣さんのおいしい魔法菓子試し読み-001蒼衣さんのおいしい魔法菓子試し読み-005
現代ローファンタジー|キャラクター文芸系|文庫|316p|900円|イラスト:きむらひろき先生 ロゴデザイン:n2coさん
・WEB小説投稿サイト版の加筆修正あり
・書き下ろし掌編「ダイエットに向かない職業」収録

・「魔法菓子コレクション
hyousi_web_20171023233904804.jpg出力見本-003
出力見本-005出力見本-004
300字小説|現代ファンタジー|文庫版|32p|200円
・魔法×お菓子×現代ファンタジーな世界観「魔法菓子シリーズ」300字小説のまとめ本。
 朝焼けの発泡水・氷の琥珀糖・虹の飴細工・声変わり飴……
 不思議で美味しい、魔力を含んだ食材で作られる「魔法菓子」の存在する世界での、さまざまな様子を描いた作品集。
・大阪で行われる、古本市での委託です。通常の同人誌イベントとは異なり、古本市の一角で創作文芸同人誌を売るブースがあるというイメージです。
 今まで参加してきた同人誌即売会とはまた違う趣の場所で、どういう読み手さんに出会えるかはわかりませんが、お近くの方、ご興味のある方、ぜひご覧になっていただけると嬉しいです。

◆創作小説同人誌の感想まとめです
・タイトル、作者名、サークル名のみ。リンクなし。ほぼほぼ所感です。

「醒めないご飯があればいい」(春木のんさん・二條有紀さん/chiche-シシュ-)
・食に関するネタの掌編集。「お見合い代理人」(春木さん)は、カクヨム掲載の掌編集にたびたび登場する彼でしょうか? ウザったさはあれどその熱心さが面白いなと思いました。
「お客さん、最後のうどんですよ」(二條さん)は、行列に並んでしまう日本人の性と、ラストのホラーっぽさが面白かったです。最後まで読んだあとにタイトルを見て寒気がしました。
 全体的に美味しそうなご飯の様子が面白かったです。

「誓いの魔法を、あなたに」(夕霧ありあさん/たそがれの淡雪)
・王子と従者の恋愛ファンタジー。ダリルとアシュレイとの出逢いから、彼らにふりかかる災難と、怒濤のラスト。ロマンチックかつアクションも面白く拝読しました。 ヒーローとヒロインであるダリルとアシュレイ、どちらも優しく、だからこそ相手を慮って行動するところが好感度高かったです。作者さんがあとがきでもおっしゃっていましたが、優しく強く、相手を思いやることのできる素敵なキャラが、前向きに未来に向かって進んでいく姿、それがなによりも好感が持てました。
 優しい恋愛ものがお好きな人にお勧めしたい一冊です。

「学校への提出物Ⅰ」(諏訪知美さん)
・おそらく純文学だと思われるジャンルの掌編集でした。特に「おちる」が好みです。冒頭の「キスをおとす、という言葉が好きだ」が心を引きつけました。日常の中の「おちる」にいろんな思いがのっているなあと感じました。

「ストレリチアの夜伽」(凪野基さん/灰青)
・とある部族に捕らえられてしまった研究者の不思議な「千夜一夜物語」話を聞いてくれる、そして、未知の語りというのは欲望と快楽に等しく、まさに「夜伽」なのだろうと改めて思った次第です。
 最後の落としどころもまさに不思議そのもので、非常に興味深い一作でした。あと余談ですが、フォントと字間が読みやすくて手が伸びるデザインでした。

「雪うさぎと春の夢」(雪巴ゆきさん/骨組段階)
・密かに世界を守っているおじさん・加護さんと偶然出会った小学生・莉乃ちゃんとの、不思議な事件を描いた一作。
 クリートと呼ばれる怪物を倒すために戦うアクションライトノベルの世界を、小学生の莉乃ちゃんの視点から見たお話でした。淡い恋に揺れている莉乃ちゃんが、少し大人な世界を垣間見て、前向きになるのが読んでて嬉しかったです。

「鉱石展示室/鉱石研究室/鉱石意匠室」(波水蒼さん/琥珀舎)
・京都に店を構える琥珀糖専門店「ジオード」を舞台に、店主の青年・琥太郎と、お客たちが織り成すヒューマンドラマ。
 徹底的なこだわりを持って作り上げられた「ひたすら幸せでやさしい世界」(現代ではあるのですが、そこはかとない異国感すらあります)がまず印象的。鉱石とタイトルに冠されているだけあって、鉱石絡みのエピソードの完成度に舌を巻きます。老若男女問わず、誰かを愛することや、夢への道を信じて進む「人生」を彩るのは、本物と見まごうような鉱石の「琥珀糖」形や色もさることながら、味もヨーグルトだったり、本物のメロンを使ったもので口の中に甘さと風味が広がるようです。
 最終巻となった「鉱石意匠室」では、登場人物たちに大きな変化が訪れます。見事な大団円で、しばらくの間は頭の中がずっとこの世界観のままでした。
 リアルな俗世的なアイテムや名称があまり出ないことや、琥珀糖および鉱石のエピソードが多めなこと、登場人物たちの置かれた社会的立場や職業がかなりハイソサエティー(お花の先生や本格的な演劇など)なところで、ずいぶんと独特の世界観になっています。現実とは違う、優しく美味しい世界に浸りたい時にオススメのシリーズです。

「CANDY×GAME/CANDY×GAME2」(桂瀬衣緒さん/SiestaWeb)
・嘘つき少年と正義漢女子の織り成す謎解きライトコメディ。
 どんでん返しの女王(と勝手に呼んでいる)桂瀬さんの魅力が詰まっていて、一話一話ごとに「そうなるかーーー!」と心の中で叫んでる自分が居ました。この気持ちよさは本当に読んでて楽しいです。
 あと、公隆くんと悠里ちゃんの絶妙な力量関係がなんとも…言えぬ…微ラブコメ…で、すごくドキドキしますよねえ。特に1巻の最後とか。最後とか。なんでしょうねこの!!わかって!!!
 ヒロインたる悠里は所謂恋愛イベントを期待してないし、それをさせようとする意図も見えないんだけど、そこがあざとくなくて可愛いです。あとセットで突いてきた中綴じ本見て「なるほど~~~」って納得してしまいました。

◆創作小説同人誌の感想まとめです
・タイトル、作者名、サークル名のみ。リンクなし。ほぼほぼ所感です。

「切り裂きジャックを待ちながら」(かやのさん/ばらいろ*すみれいろ)
・ひょんなことから怪盗の協力をするようになった主人公の視点でお話が進んでいきます。主人公の目的、怪盗の本当の目的や謎が気になってぐいぐい読みました。
 引きこもりだけど天才的なジャックの面倒を見る主人公・翔の凹凸コンビ感もほほえましかったです。

「魔法少女の裏表」(籐和さん/インドの仕立屋さん)
・魔法少女マジカルロータスとなった少女・蓮と、マジカルロータスに憧れる少年・円の物語。魔法少女のエブリデイマジック的な面白さよりは、魔法少女に憧れる円と蓮の人生の一部を眺めるのを楽しむお話でした。
 特にぐっときたのは、作中の魔法少女は任期があって、いつかは役目を終えるというエピソードが入ったときに、憧れる立場の円が「いつまでも覚えておきたい」と思ってくれたところでした。一見ミーハーに見える円ですが、カメラに対する態度は真剣で、マジカルロータスへの憧れもまた同じ。彼女の活躍を通して、自分にもだれかを助けることができるのではないかと気づくのが良かったです。
 その後のエピソードが胸熱でしたね……!

「ショッターマン」(荒野草追伸さん)
・地の文と会話のテンポがなんともお見事で、やってることはしょーもないのに面白かったです。ショッターマンよく今まで警察に捕まらなかったな。おまわりさんこっちです!

「赤ちゃんのいないお腹からは夏の匂いがする」(にゃんしーさん/おとそ大学パブリッシング)
・現代の価値観から見ればあまりにも旧時代的で、あまりにも性に奔放なのに厳格な田舎の村「夏水」を舞台に、少年少女たちの性の衝動と愛と関係性を描いたお話。熱い夏の日に読んだのは正解でした。たぶんこれ冬に読むより夏の暑い中で読んだ方が夏水村にいる気がする。
 正直、作中の男性のやってることはあまり気分のよいことではないけど、そこが「夏水村」という特異な場所であること、そしてそれを上回る女性側の内面描写の細やかさに感服しました。にゃんしーさんの他の作品を読んだときにも感じましたが、なんでこうも女の執念というか、愛していることと残虐にすることの行ったり来たりを描写できるのかと思いました。

「巴市の日々(下)」(歌峰由子さん/N.T.P.)
・お役所系陰陽師オカルト小説。上巻では転入直後に家はなくなるわ、親しいと思ってた同級生が同僚だったけど無視されるわ、変な降魔調伏でうなされるわでさんざんだった主人公ですが、事態は一転。巴市内を騒がす狗神事件に大きく関わることになります。
 確かに主人公はいろいろと訳アリの青年ですが、悩みや苦悩は意外にも読者たる私たちと同じようなものかもしれません。本当の自分の能力と、それをどうこの世界で生かしていくか。
 とある事件がきっかけで、人の縁に対して若干臆病な主人公と、逆に人の縁で生き残ったキャラクターとの対比が好きでした。 いろいろと乗り越えた主人公がかっこよく活躍するさまも楽しかったです。

「拝み屋の日々」(同上)
・事故物件など、日常に巣くう怪奇案件を解決する「拝み屋」狩野怜路が主人公のお話(先述した「巴市の日々」にも出てくるキャラクターです。いわばスピンオフ前日譚)
 今回は田舎にある行方不明者の出る廃屋、というもうド定番の物件。静かな語り口で進行し、ただただ怨念をまき散らす相手との戦闘シーンは勢いがあって興味深いです。 本編である「巴市」よりも、ホラーテイストの濃いお話なので、これだけでも十分納涼(?)感が楽しめます。
 

「スーパーヒーロー決戦 リーガルフェスティバル」(小高まあなさん/人生は緑色)
・小高さんワールドの変身ヒーローヒロインが一堂に会した超お祭り映画なお話。こんだけ人数がいれば怪人フルボッコなのがわかるわ~って感じになる(笑)
 あと個人的にはこれメタリッカーの続編だよね感あってメタリッカー面白かった自分としてはニヤニヤしてました。主従もの好きな人早く読んでメタリッカー。
 あと、個人的一番ひいきのリーガルユカナ番外編ですよねこれ(二度目だし題名にリーガル付いてる)超法規的措置っていう設定めっちゃ好き。
 

「アクリルガラスのすきま/アクリルガラスのくもり/アクリルガラスのくびわ」(3冊)(紙箱みどさん/まよなかラボラトリー)
・人魚が水族館にいる世界観での、人魚に恋をした/魅入られたひとたちの歴史といっても過言でもない通称人魚トラック。
 おりこうなのできちんとすきま→くもり→くびわの順番で読みました。
 前作で、人魚との逃避行の末まで描かれたのですが、問題はその後。異種婚姻譚のお話は星の数ほどありますが、今作ではまさに異種婚姻譚にプラス「人間が暮らす社会」というのが加わるといっそうのつらみが増すというリアルな面にずぼっと足を踏み抜かれた気分でした。
 あと、みどさんの語り口は本当にお見事だと私思ってます。なんだあのつるんつるん読んでいける上に、お話的に外してはいけないポイントがめっちゃわかりやすくかつドラマチック……。私はファンタジー世界の設定を理解するのがすごく苦手なのですが(異世界ファンタジー感を売りにしてるのは基本読まないくらいには)人魚に関する学術的な設定の出し方が胃もたれしない程度なのが助かりました。
 ジョン・ブラックしかり、タカミネしかり、そしてリンジーしかり、みんなポイントは違えど「人魚に魅入られている」部分が興味深いです。
 あとタカミネとリンジーの関係性好きだありがとうありがとう。


「XXXの仮想化輪廻 Side:Euclid/Side:Dahlia」(青波零也さん/シアワセモノマニア)
・どこかに置き忘れた記憶をRPG風の「塔」で取り戻す青年・ユークリッドと観測者ダリアのお話。この世界観のお話を読むのは実に2年ぶり近くて、ユークリッドと共に手探り状態で塔を旅した感覚が強いです。
 RPGらしく、階層によってかつての知り合いが対峙しながら、未来に向かって突き進むストーリーは、先がどうなるのかという期待と不安に心躍らせながら読み進めました。
 あまり多くを語るとネタバレにしかならないこの本。でも基本は、だれかを信じ、愛すること、だれかと一緒に生きること、ハッピーエンドを迎えることという、青波さんの作品の基本中の基本が詰まっているお話で、読み終えた後の爽快感はひとしおでした。
 取り合えずネタバレになるので以下反転。
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 私ほんとこの本読めて良かったです……だってほら彼のお話ですからね……終末の国からの一番ひいきですからね彼……!!!
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 設定資料集も楽しく読みました。いいな~フルカラー~


「white minds 6 魅入られし果てに」(藍間真珠さん/藍色のモノローグ)
・大きな戦いを前に、仕切り直しというか、新たなステージ前への大事なお話の巻。なに言ってもネタバレになるので反転でどうぞ。
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 ついにレーナたちとの本格的な共同戦線に! おまけに家(基地です)建設とかすごいよ流石レーナさんだよ……。
 家に関連するのかしないのか、各所に「家族」のありかたのさまざまなパターンが示されていたのが興味深かったです。
 真実の一部が明かされたあとの、各神技隊の様子がそれぞれ違うのも。
 巻き込まれてしまった(大意)、というあまりにもな仕打ちに、容赦ない設定だすごい……と一人震えてました。
 これからがもっとすごいことになるだろう本編、楽しみにしています。

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