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◆創作小説同人誌の感想まとめです
・タイトル、作者名、サークル名のみ。リンクなし。ほぼほぼ所感です。

「醒めないご飯があればいい」(春木のんさん・二條有紀さん/chiche-シシュ-)
・食に関するネタの掌編集。「お見合い代理人」(春木さん)は、カクヨム掲載の掌編集にたびたび登場する彼でしょうか? ウザったさはあれどその熱心さが面白いなと思いました。
「お客さん、最後のうどんですよ」(二條さん)は、行列に並んでしまう日本人の性と、ラストのホラーっぽさが面白かったです。最後まで読んだあとにタイトルを見て寒気がしました。
 全体的に美味しそうなご飯の様子が面白かったです。

「誓いの魔法を、あなたに」(夕霧ありあさん/たそがれの淡雪)
・王子と従者の恋愛ファンタジー。ダリルとアシュレイとの出逢いから、彼らにふりかかる災難と、怒濤のラスト。ロマンチックかつアクションも面白く拝読しました。 ヒーローとヒロインであるダリルとアシュレイ、どちらも優しく、だからこそ相手を慮って行動するところが好感度高かったです。作者さんがあとがきでもおっしゃっていましたが、優しく強く、相手を思いやることのできる素敵なキャラが、前向きに未来に向かって進んでいく姿、それがなによりも好感が持てました。
 優しい恋愛ものがお好きな人にお勧めしたい一冊です。

「学校への提出物Ⅰ」(諏訪知美さん)
・おそらく純文学だと思われるジャンルの掌編集でした。特に「おちる」が好みです。冒頭の「キスをおとす、という言葉が好きだ」が心を引きつけました。日常の中の「おちる」にいろんな思いがのっているなあと感じました。

「ストレリチアの夜伽」(凪野基さん/灰青)
・とある部族に捕らえられてしまった研究者の不思議な「千夜一夜物語」話を聞いてくれる、そして、未知の語りというのは欲望と快楽に等しく、まさに「夜伽」なのだろうと改めて思った次第です。
 最後の落としどころもまさに不思議そのもので、非常に興味深い一作でした。あと余談ですが、フォントと字間が読みやすくて手が伸びるデザインでした。

「雪うさぎと春の夢」(雪巴ゆきさん/骨組段階)
・密かに世界を守っているおじさん・加護さんと偶然出会った小学生・莉乃ちゃんとの、不思議な事件を描いた一作。
 クリートと呼ばれる怪物を倒すために戦うアクションライトノベルの世界を、小学生の莉乃ちゃんの視点から見たお話でした。淡い恋に揺れている莉乃ちゃんが、少し大人な世界を垣間見て、前向きになるのが読んでて嬉しかったです。

「鉱石展示室/鉱石研究室/鉱石意匠室」(波水蒼さん/琥珀舎)
・京都に店を構える琥珀糖専門店「ジオード」を舞台に、店主の青年・琥太郎と、お客たちが織り成すヒューマンドラマ。
 徹底的なこだわりを持って作り上げられた「ひたすら幸せでやさしい世界」(現代ではあるのですが、そこはかとない異国感すらあります)がまず印象的。鉱石とタイトルに冠されているだけあって、鉱石絡みのエピソードの完成度に舌を巻きます。老若男女問わず、誰かを愛することや、夢への道を信じて進む「人生」を彩るのは、本物と見まごうような鉱石の「琥珀糖」形や色もさることながら、味もヨーグルトだったり、本物のメロンを使ったもので口の中に甘さと風味が広がるようです。
 最終巻となった「鉱石意匠室」では、登場人物たちに大きな変化が訪れます。見事な大団円で、しばらくの間は頭の中がずっとこの世界観のままでした。
 リアルな俗世的なアイテムや名称があまり出ないことや、琥珀糖および鉱石のエピソードが多めなこと、登場人物たちの置かれた社会的立場や職業がかなりハイソサエティー(お花の先生や本格的な演劇など)なところで、ずいぶんと独特の世界観になっています。現実とは違う、優しく美味しい世界に浸りたい時にオススメのシリーズです。

「CANDY×GAME/CANDY×GAME2」(桂瀬衣緒さん/SiestaWeb)
・嘘つき少年と正義漢女子の織り成す謎解きライトコメディ。
 どんでん返しの女王(と勝手に呼んでいる)桂瀬さんの魅力が詰まっていて、一話一話ごとに「そうなるかーーー!」と心の中で叫んでる自分が居ました。この気持ちよさは本当に読んでて楽しいです。
 あと、公隆くんと悠里ちゃんの絶妙な力量関係がなんとも…言えぬ…微ラブコメ…で、すごくドキドキしますよねえ。特に1巻の最後とか。最後とか。なんでしょうねこの!!わかって!!!
 ヒロインたる悠里は所謂恋愛イベントを期待してないし、それをさせようとする意図も見えないんだけど、そこがあざとくなくて可愛いです。あとセットで突いてきた中綴じ本見て「なるほど~~~」って納得してしまいました。
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最近読んだ創作小説同人誌の感想まとめ2

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